靴のニオイ対策として、粉タイプの製品を実際に使い続けています。WILL CLENS(ウィルクレンズ)のシューズパウダーです。

2024年に楽天市場の公式ショップで2,280円で単発購入し、2026年6月からは定期購入(1か月に1回)に切り替えました。お金を出して買い直しているという事実が、いちばん率直な評価かもしれません。

この記事では、革靴とスニーカーで毎日使ってみて感じたことを、よかった点だけでなく惜しい点も含めて書きます。あわせて、成分表を読んで分かったこと——重曹とはアプローチが違うこと、そして猫を飼っている家庭は少し注意が必要なことも整理します。

※本記事は自費で購入した製品のレビューです。メーカーからの提供や依頼は受けていません。なお当サイトはアフィリエイトプログラムに参加しています。

結論:靴下に移るニオイが気にならなくなった

いちばん変化を感じたのは、靴を脱いだあとの靴下です。使う前は脱いだ瞬間に自分でも分かるくらいでしたが、使い始めてからはほぼ無臭という印象になりました。

ただし先に正直なところを書いておきます。同じブランドの足用ソープを併用しているため、この変化をパウダー単独の効果と言い切ることはできません。理由は後半で詳しく説明します。

惜しい点も先に挙げておきます。

  • たまに粉が出すぎる——量の調整が難しい
  • 靴の先端に入れづらい——靴を斜めに傾けて粉を動かす必要がある
  • 継続すると費用はかかる——1人が毎日使って1本およそ2か月

製品の基本情報

購入した楽天市場の商品ページに記載されている内容を、そのまま整理します。

項目 内容
名称 ウィルクレンズ 靴消臭パウダー
区分 雑貨
内容量 55g
原材料名 オクテニルコハク酸Al、硫酸(Al/K)、ヒドロキシプロピルデンプン、酸化亜鉛、酸化チタン、精油(ハッカ)、シメン-5-オール
生産国 日本
価格
(楽天市場の公式ショップ/2026年8月時点)
通常購入 2,480円(送料無料)
定期購入 初回 1,780円/2回目以降 1,860円(いずれも送料無料)
メーカー アップスクリプト合同会社
使用方法 1〜2週間に1回を目安に、靴の中に直接ふりかける(片足で2〜3回振り)。靴を振ってパウダーを均等になじませる

区分が「雑貨」である点は押さえておいてください。販売ページにも「本商品は雑貨となります」と注記があります。医薬品や医薬部外品ではないので、効能効果をうたう製品ではありません。この記事でも、私が感じた変化として書ける範囲にとどめます。

成分表から見える設計思想

原材料を眺めると、この製品が何を狙っているのかが見えてきます。

  • ヒドロキシプロピルデンプン——でんぷん由来の粉体。汗を吸ってサラサラを保つ役割
  • 硫酸(Al/K)——いわゆるミョウバン。古くから汗ケアに使われてきた素材です
  • 酸化亜鉛・酸化チタン——粉体。ベビーパウダーなどにも使われる白色の微粒子
  • タルクは不使用——販売ページでもタルクフリーを掲げています

つまり「水分を吸う」+「収れん」という組み合わせで、靴の中を乾いた状態に保とうという設計です。ここが重曹との違いにつながります(後述)。

実際の使い方——メーカー目安より高頻度で使っています

公式の使用方法は「1〜2週間に1回を目安」ですが、私は毎日使っています。革靴とスニーカーの両方で、朝履く前にひと振りするのが習慣になりました。

これは正直に書いておくべき点で、私の使い方はメーカーが想定する頻度より多いということです。当然、消費も早くなります。2026年6月から1か月に1回届く定期購入にしているのは、この使い方だとそのくらいのペースで減るからです。

これから試す人は、まずメーカー目安の「1〜2週間に1回」から始めるのが妥当です。それで足りるなら、1本がかなり長持ちします。

よかった点

1. 靴下へのニオイ移りが減った

繰り返しになりますが、ここがいちばんの変化でした。靴そのものより靴下の状態で実感するタイプの製品だと感じています。帰宅して脱いだときの気まずさがなくなったのは、生活の質としては地味に大きいところです。

2. 香りでごまかさない

原材料に精油(ハッカ)が入っているので完全な無臭ではありませんが、香りで覆い隠すタイプではありません。強い芳香剤のような主張がないので、ニオイと香りが混ざった不快な状態になりにくいのは好みに合いました。

3. 靴の種類を選ばない

革靴でもスニーカーでも同じように使えています。粉なので形状を問わず入れられるのは、スプレーや置き型にはない利点です。

惜しい点

1. たまに粉が出すぎる

振る強さで出る量が変わり、ときどき想定より多く出てしまいます。公式の目安は「片足で2〜3回振り」ですが、その2〜3回で出る量が一定しない、という感覚です。

多く出てしまった場合、靴を履いたときに粉っぽさを感じることがあります。慣れれば加減できますが、最初の数回は少なめを意識したほうがよいと思います。

2. 靴の先端に入れづらい

これがいちばん気になる点です。振り入れた粉は履き口の近くに落ちるので、つま先まで行き渡らせるには靴を斜めに傾けて粉を移動させる必要があります。

ただし公平を期すと、公式の使用方法にも「パウダーが靴の中で均等になじむように靴を振ります」と書かれているので、これは仕様どおりの手順ではあります。とはいえひと手間であることに変わりはありません。

気になるのは、足と靴のニオイの原因と対策で書いたとおり、菌がいちばん多いのはつま先だからです。ライオンの調査では、ブーツ着用時の靴下から検出された菌はかかとよりつま先が明らかに多いという結果が出ています。いちばん届かせたい場所がいちばん届きにくいという構造は、改善の余地があると感じます。

3. 継続すると費用はかかる

55gで通常2,480円(定期なら2回目以降1,860円)という価格は、粉タイプとしては安くありません。ただし実際の減り方は、思ったより悪くありませんでした。

私の実感では、1人が毎日使って1本およそ2か月です。メーカー目安の「1〜2週間に1回」よりずっと高い頻度で使ってこのペースなので、粉が長持ちする製品だとは思います。

一方で家族など複数人で使うと、1か月で1本なくなる可能性が高いです。使う人数で消費が大きく変わるので、費用を見積もるときはここを基準にしてください。

使い方 1本の持ち 年間の目安(定期2回目以降1,860円で計算)
1人・毎日 約2か月 約11,000円
複数人・毎日 約1か月 約22,000円
1人・メーカー目安(1〜2週間に1回) 数か月以上 数千円程度

数百円の重曹と比べれば高いことに変わりはありませんが、1人で使う分には月1,000円弱という計算になります。

なお私が最初に買った2024年当時は単発2,280円でしたが、現在の通常価格は2,480円です。価格は変動するので、購入前に販売ページで確認してください。

効果の切り分けについて(正直な但し書き)

ここは省略せずに書きます。私は同じブランドの足用ソープを併用しています。

この足用ソープは医薬部外品で、有効成分としてイソプロピルメチルフェノールとグリチルリチン酸ジカリウムが配合されています。つまりパウダー(雑貨)とは製品区分が違い、こちらには効能をうたえる有効成分が入っています。

そして注目すべきなのが、パウダー側の原材料にも「シメン-5-オール」が入っている点です。これはイソプロピルメチルフェノールの別名で、両製品に共通の成分ということになります。

したがって、私が感じた変化について正確に言えるのは次のことだけです。

  • 「パウダー+足用ソープの組み合わせで、靴下のニオイが気にならなくなった」
  • パウダー単独の効果がどれくらいかは、この使い方では切り分けられない

どちらが効いているのか知りたい人は、まずどちらか一方だけを2週間ほど試すのが確実です。私はそれをやっていないので、そこは断言できません。

なお併用している足用ソープについては、WILL CLENS 足消臭ソープの正直レビューで別途まとめました。有効成分が入っているのはソープ側なので、併用の役割分担はそちらのほうが分かりやすいと思います。

重曹と比べてどうか

靴の消臭といえば重曹です。数百円で買えるものに対して、2,000円前後の製品を選ぶ意味はどこにあるのか。アプローチが違います。

重曹 このパウダー
主な働き 中和+吸湿 吸湿+収れん
仕組み 弱アルカリ性で酸性のニオイ物質を中和 でんぷん質で水分を吸い、ミョウバンで汗にはたらきかける
使い方 袋に入れて脱いだ靴に置く 靴の中に直接ふりかける
効くタイミング 履いていない間 履いている間も
費用 数百円(数か月分) 55gで通常2,480円
定期は2回目以降1,860円

いちばん大きな違いは「いつ効くか」だと思います。重曹は袋に入れて脱いだ靴に置く使い方なので、働くのは履いていない間です。一方このパウダーは靴の中に直接入れるので、履いている最中も足元にあることになります。

ニオイは日中の8〜10時間に増えていく——これは花王の研究でも示されています。その時間帯に働くものがある、という点は理屈が通っています。

費用を抑えたいなら重曹で十分ですし、実際靴の消臭に重曹は効くかでは重曹を◎と判定しました。「毎朝ひと振りするだけ」という運用の手軽さにお金を払えるかどうかが分かれ目だと思います。重曹そのものについては重曹のニオイ対策 完全ガイドにまとめています。

【注意】猫を飼っている家庭は置き場所に配慮を

製品の欠点ではありませんが、条件によっては気をつけたい点があります。

このパウダーの原材料には精油(ハッカ)が含まれています。併用している足用ソープにもティーツリーオイルが入っています。

そしてペットのトイレのニオイ対策で扱ったとおり、猫は解毒に関係する酵素を一部合成できないため、精油の成分を十分に代謝できないとされています(アニコム損保「みんなのどうぶつ病気大百科」)。同資料は、皮膚からや吸入によって体内に入った場合でも猫に毒性があるといわれる、としています。

靴の中に入れるものなので、猫が直接触れる機会は限られます。ただし猫が靴に顔を突っ込む習性がある家庭では、使った靴の置き場所に配慮したほうが安全だと思います。粉が床にこぼれたときも、そのままにせず拭き取るのがよいでしょう。

「天然由来だから安心」ではなく、同居している動物によって判断が変わる——これは製品を選ぶうえで見落とされやすい観点です。

向いている人・向かない人

向いている 向かない
革靴で長時間過ごす人 とにかく費用を抑えたい人(→重曹)
香りで隠すのが苦手な人 置くだけで済ませたい人
毎朝のひと手間を習慣にできる人 猫と暮らしていて置き場所を分けにくい人
靴下へのニオイ移りが気になる人 すでに素材の奥まで染みた古い靴を復活させたい人
✍️ ひとこと

レビューを書くにあたって成分表を読み直してみたら、併用している足用ソープと共通の成分が入っていることに気づきました。効果を実感していても、その原因を自分では特定できていなかったわけです。

使ってよかったという実感と、何が効いたのかという説明は別物です。前者は正直に書けますが、後者は分かる範囲でしか書けません。この記事はその線引きをしたうえで書いています。

— ニオラボ編集室

よくある質問

毎日使う必要がありますか?

メーカーの目安は1〜2週間に1回です。私は毎日使っていますが、それは習慣にしてしまったからで、必要だと確かめたわけではありません。まずは目安どおりの頻度で試し、物足りなければ増やすという順序が、費用の面でも合理的です。

靴下に粉がついたりしませんか?

入れすぎたときは少し感じます。適量なら気になりませんが、黒い靴下だと白さが目につくことはあります。気になる場合は、履く直前ではなく前夜に入れて一晩なじませておくと落ち着きます。

白いスニーカーでも使えますか?

問題なく使えています。白い粉ですが、内側に入れるものなので外観への影響はありません。

定期購入にしたほうが得ですか?

価格だけ見れば、通常2,480円に対して定期は初回1,780円・2回目以降1,860円なので、1本あたり620円安い計算です。

ただし消費ペースと配送間隔が合っているかのほうが重要です。私の実感では1人が毎日使って1本およそ2か月なので、1人で使うなら毎月届くと余っていきます。複数人で使うなら1か月で1本ペースになるので、月1回の配送がちょうど合います。

おすすめの順序は、まず通常購入で1本使い切ることです。自分の消費ペースが分かってから、それに合う配送間隔で定期に切り替えるほうが無駄がありません。配送間隔を変更できるかどうかは、販売ページで確認してください。

足に直接使えますか?

この製品は靴用として販売されており、使用方法も「靴の中に直接ふりかける」と案内されています。表示された使い方に従ってください。足そのもののケアについては、洗い方や乾かし方を扱った足と靴のニオイの原因と対策を参考にしてみてください。

まとめ

  • 靴下へのニオイ移りが気にならなくなった——これがいちばんの変化。ただし足用ソープを併用しているため、パウダー単独の効果とは言い切れない
  • 惜しい点は3つ——粉が出すぎることがある、つま先まで届かせるのに靴を傾ける必要がある、継続すると費用はかかる
  • 1本の持ちは、1人が毎日使っておよそ2か月。複数人で使うと1か月ほどで1本なくなる。定期購入は消費ペースが分かってから
  • 重曹とはアプローチが違う。重曹は中和で「履いていない間」に働き、こちらは吸湿と収れんで「履いている間」も足元にある
  • 猫と暮らしているなら置き場所に配慮を。原材料に精油(ハッカ)が含まれる
  • まず試すならメーカー目安の1〜2週間に1回から

2年近く経っても買い直しているので、私にとっては続ける価値のあるものでした。とはいえ無料の重曹でも一定の効果は得られますので、まずそちらを試してから検討しても遅くはないと思います。

購入先・参考情報

本記事は自費購入した製品の個人的な感想です。効果の感じ方には個人差があり、特定の効能効果を保証するものではありません。製品の仕様・価格は記事作成時点のものです。最新の情報は販売ページをご確認ください。